そこらへんのくたびれちゃった人のよもやま話

どこにでもいる、ちょっとヨレてる人があーだこーだつらつら書き散らかします。

ぼっちざろっくの今、けいおん!の昔

ここ最近、「ぼっち・ざ・ろっく!」と言うアニメが流行ってたので観ました。

中高生のとき、「けいおん!」にもハマった自分はこのぼっち・ざ・ろっく!も大層ハマり、一気に全話観てしまいました。第二期がとても楽しみ。

そのアニメの反響も大きく、「ぼっち・ざ・ろっく!を観てギターをはじめました!」と言う人がYouTubeTwitterInstagramなどでたくさんいるように思えます。

でも、けいおん!の時ほどではないとも思うのです。

個人的にそれについて思うことを色々と書かせていただきますね。

アニメの内容の良し悪しの比較はちょっとわからないんですが、ぼっち・ざ・ろっく!の劇中歌は全体的に楽器が難しい印象。初心者殺しな曲が多いと思うのです。

例えば、青春コンプレックスなんかはソロが速いしリズムが難しいし、弦飛びフレーズのオンパレードだったり、ポジションの移動が激しかったり、結構な難曲なんですよ。アニメを見てこの曲を弾けるようになりたい!とギターを始める人多いと思うんですけど、これは初心者にはあまりにも酷なんだと思います。ある程度ギターやってる自分は弾いてて気持ちいいフレーズがいくつもあるんですが、それでも一週間練習してもまだ完璧には弾けないくらい難しい曲です。

この曲だけではなく、やっぱり全体的にギターがややこしい曲が多いんですよね。

けいおん!の曲は難しい曲もあるんですけど、don't say lazyやふわふわ時間やU&Iのようにほぼパワーコードやオクターブ奏法だけで弾けるような曲、リズムがシンプルな曲、ソロに速弾きが少ない曲もあって、ギター初心者にいい練習曲もたくさんある印象です。

なんでそんなに違うのかって考えると、最近のバンドの曲のトレンドにあるんじゃないかなと思うんですよ。

まず、コードが難しい。メジャーコードやマイナーコードが中心の曲なんてほぼない。セブンスやナインスのとかのオシャレな響きがなんか流行ってる気がする。それらって押さえ方難しいの多くないですか。

スケールもペンタトニックスケールなんかでソロ作ってるバンドなんて最近あんまりなくて、ジャズ風なソロが流行ってる気がする。

そもそも指弾きやファンキーなカッティングが流行ってるからなんか全体的にディストーションで速弾きでバシッとソロを決める!ってよりかは曲を通してうねうね動いてたり、ややこしいリズムであることが多い。

(歪みのかかり方が最近の曲は軽くオーバードライブ程度なことが多くなって、よりシビアなタッチを求められるってのも初心者のつまづきポイントですね)

これってバンドの曲だけじゃなくて、ボカロの曲なんかもギターが複雑なカッティングをしていたり、ウネウネとしたフレーズをテレキャスっぽい音で常にやってるイメージがあります。

そんな最近のトレンドを汲んでおそらくぼっち・ざ・ろっく!の曲たちもパワーコード一発!って訳には行かなくなったんでしょうね。

若者の〇〇離れってよく言われてて、まあ大体物価に対して給料が見合ってないってのが原因だというのは明白なんですが、若者のギター離れにそれ以外の原因を示せと言われたら、自分だったら最近の音楽シーンが要求するテクニックが全体的に高くなってきていると言うところも挙げるかなと思います。